2018年度診療報酬改定「重症度、医療・看護必要度」実績評価に対応
-
業種
病院・診療所・歯科
- 種別 レポート
現場レポート:2018年診療報酬改定への対応策
重症度、医療・看護必要度の記録・チェックが現場の負担。データを効率的に比較し、該当患者割合の把握に活用する。
対 象 : 7対1病院、10対1病院
|
(コンサルタント、システム会社など同業の方はお断りします)
2018年診療報酬改定「重症度、医療・看護必要度」
1.急性期一般入院基本料(急性期一般入院料1~7)と看護必要度I、Ⅱ
2018年度診療報酬改定により、一般病棟入院基本料(7対1、10対1)が、急性期一般入院料1~7に再編されました。
点数 | 看護必要度I(従来方法) | 看護必要度II(診療実績データ) | |
急性期一般入院料1 |
1,591 点 |
30%以上 | 25%以上 |
急性期一般入院料2 | 1,561 点 | (29%以上:200床未満の経過措置) | 24%以上 |
急性期一般入院料3 | 1,491 点 | (28%以上:200床未満の経過措置) | 23%以上 |
急性期一般入院料4 | 1,387 点 | 27%以上 | 22%以上 |
急性期一般入院料5 | 1,377 点 | 21%以上 | 17%以上 |
急性期一般入院料6 | 1,357 点 | 15%以上 | 12%以上 |
急性期一般入院料7 | 1,332 点 (現行の10:1相当) |
測定していること | 測定していること |
現行の「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度」は、毎日患者ごとに看護師がチェックし、「Hファイル」として提出されていますが、このHファイルを分析した結果、10対1の病院であっても重症度が高い病院や、逆に7対1であっても重症度が低い病院があることが分かりました。今回の診療報酬改定は、この不均衡を是正するために入院基本料の段階を増やしたものです。
しかし、そもそもHファイルでの計測は看護師の手作業であるため、現場にかなりの負担をかけているばかりでなく、抜け漏れや間違いが多く発生しているという現実があります。そこで、「EFファイル(診療行為の明細)」と「様式1(患者状態などの記録)」の集計結果でも重症度を判断することができることにしました。
「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅰ」 |
現行の「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度」 |
医療機関が選択可能 (入院料2、3を除く) |
「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅱ」 | A項目及びC項目について、診療実績データを用いる方法 |
今回の診療報酬改定対応として、「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅰ」「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度Ⅱ」のどちらの判定方法を採用すべきかの検証が必要です。また、看護師の重症度の記録・チェックや医事課での診療行為の入力を負担感なく強化し、双方の乖離を改善することで、新たな必要度Ⅰ・Ⅱの運用に耐え得る体制を整備する必要があります。Libraはこれらの現場の課題を解決するために、新機能をリリースしました。
2018年診療報酬改定に対応する、Libra新機能
Libraは看護必要度Ⅰ、看護必要度Ⅱ両者の照合を可能にし、漏れや不整合がある場合には発見・補正できるようにすると共に、より適切なデータで重症度の計測ができるように新機能をリリースしました。
デモデータにて、Libraを操作できます(30日間無料)
(コンサルタント、システム会社など同業の方はお断りします)
重症度、医療・看護必要度の記録・状況を1日単位でチェックし、抜け漏れ等を防止
|
画面例1:データ精度一致率(病棟別・診療科別など) |
看護必要度の不整合の原因を患者別に確認・特定し、補正と再発防止
病院全体や病棟、診療科別の精度の一致率を全体的に確認できるだけでなく、実際にどのようなケースで不整合があったかを患者別に確認することもできます。 |
画面例2:整合性チェック結果一覧 |
重症患者割合をチェックし、現場で検証・適正化を計る
現在の重症度割合の集計作業が容易に行え、重症患者の表示との比較、患者別の一覧表示が可能に。現場での検証、改善方法の議論などにお役立ていただけます。 |
画面例3:重症患者割合 |
「2018年度診療報酬改定」は、
病院データ分析システムLibraで対応
「診療報酬改定を受け、機能・戦略を見直したい」
「データに基づき、品質・生産性を改善したい」
病院経営分析システム「Libra」は
そんな声にお応えする為に開発されました。